【モデレーター】
株式会社宣伝会議
取締役
月刊『宣伝会議』編集長
谷口 優
講演内容
マーケティングにおいてはモノからコトへの社会変革の中で、体験価値が求められ、それに伴い、ユーザーフォーカスの視点をもたらすデザインの価値が重視されるようになりました。また、企業経営においてもVUCAな時代においては、これまでの延長戦上ではなく、非連続の思考から生み出されるイノベーションに期待が寄せられ、そうした中でデザイン、デザイナーの思考は広く産業界からも注目されています。こうした潮流からすでに先進企業では、独自のデザイン組織を立ち上げ、それぞれの経営課題の解決にデザインの力を取り入れています。今回のセッションでは国内におけるデザイン組織のパイオニアともいえる富士通、そしてマネーフォワードの2社による対談を実施。宇田氏、セルジオ氏ともに現在の役職について約4年であるという共通点を踏まえ、これまでの4年で実現してきたこと、デザインが次の役割へと進化を遂げるために今、必要となることは何か?について考えていきます。
講演者プロフィール
伊藤 セルジオ 大輔 氏
2003年にフリービット株式会社に入社、CEO室にて広報、ブランディング、事業戦略などを担当。2006年に同社を退社し渡米。ニューヨークにてアートを学び、フリーランスデザイナーとなる。2010年に帰国し、デザイン事務所である株式会社アンの代表を務める。2013年度グッドデザイン賞受賞。2019年からは、株式会社マネーフォワードのデザイン戦略グループのリーダーを務める。2020年、同社CDOに就任。
宇田 哲也 氏
1996年大阪大学通信工学専攻卒業後、日系大手企業に入社。光通信事業のエンジニア兼アーキテクトとして国内外の通信キャリア向けビジネスに従事。2015年から同社のシリコンバレー拠点に出向しデジタル事業を推進、同社のグローバルビジネス拡大に貢献。2020年1月より富士通株式会社に入社、デザインを活用した同社の事業・組織改革に取り組むほか、エコシステムによる社会課題解決プロジェクトにも携わる。